新潟県阿賀町の温泉街「麒麟山(きりんざん)温泉」にある居酒屋「一休」から火が出ていると、7日午前0時50分ごろに119番があった。消防車5台が出動し、火は約2時間後に消し止められたが、居酒屋の店舗などが全焼し、店舗1階の部屋から2人の遺体が発見された。NHKなどが伝えた。
NHKによると、店には当時、居酒屋の経営者である菱谷五洋さん(71)と妻のカオエさん(75)が泊まっていたという。警察は、菱谷さん夫妻と連絡が取れないことから、遺体は夫妻のものとみて身元の確認を進めている。
この火災では、木造平屋の居酒屋の店舗と隣接する木木造一部2階建ての倉庫が全焼したほか、隣接する鉄筋コンクリート2階建ての飲食店の一部も焼けた。
近くの温泉宿で働く男性はロイター通信に対し、「とても感じのいい夫婦。奥さんは最近、車いすで生活していた」と話した。
麒麟山温泉は、麒麟山(標高194・8メートル)の山麓にある温泉街で、居酒屋「一休」はJR鹿瀬駅から南西に約2キロの場所にあるという。