米製薬大手のファイザーと、同業のアラガンの両取締役会が22日、両社の合併で合意した。買収額は1500億ドル(約18兆4800億円)以上。2015年最大級のM&A(企業合併・買収)となり、世界最大の製薬会社が誕生することになる。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、事情に詳しい関係者の話として伝えた。
同紙によると、23日にも正式に発表される可能性があるという。また、低い法人税率を確保しやすくするため、規模が小さいアラガンがファイザーを買収する「逆さ合併」となるという。新会社では、ファイザーのイアン・リード最高経営責任者(CEO)がトップとなり、アラガンのブレント・サンダースCEOがナンバー2となる。
同紙によると、両社の年間売上高は計600億ドル(約7兆3900億円)以上になるという。
ファイザーは1849年設立の米国の製薬会社で、株式はダウ平均株価の構成銘柄にも選ばれている売上世界1位の製薬会社。一方、アラガンは米後発薬大手のアクタビスが今年買収したばかりで、アクタビスがその名を引き継いでいる。国際本部をアイルランドに置く国際的な製薬会社で、米国内の経営本部はニュージャージー州にある。両社ともに日本法人を持つ。