タカタ製エアバッグの問題により、国内で初めてのけが人が出ていたことが、17日までに分かった。けが人が出たのは、10月28日に静岡県内の国道で日産の乗用車「エクストレイル」がトラックに追突した事故。日産が同日までに、この事故によるけがはエアバッグの異常破裂が原因だと断定した。NHKなどが伝えた。
NHKによると、この事故では、助手席側に搭載されていたタカタ製のエアバッグが破裂し、助手席に乗っていた女性が頭と左腕にけがを負った。手術により、女性の頭と腕からエアバッグの金属製部品の破片が見つかったという。
日産はこの事故を受け、11月2日に国土交通省にリコールの届け出を提出。事故の有無を調査中としていたが、日産は17日、事故として人身事故1件を含むリコールの届け出内容を報告。「エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損して飛び散り、出火したり乗員が負傷するおそれがある」としている。
NHKによると、タカタは「けがをされた方をはじめ、関係する皆様にご迷惑とご不便をおかけし、深くおわび申し上げます。交換が必要な部品の増産を急ぎ、一刻も早い安全の確保に努めてまいります」とコメントしている。