キリスト教人道支援団体「サマリタンズ・パース」は、今年も世界中の子どもたちに希望を届けるプロジェクト「オペレーション・クリスマス・チャイルド」(OCC)を行う。これは、戦争や飢餓、貧困に直面する地域などでたくましく生きる世界中の子どもたちに、シューボックス(靴箱)いっぱいに詰まった贈り物を届け、伝道につなげるプロジェクトだ。今年の集荷期間は、11月17日(火)から21日(土)まで。集荷が始まるまでいよいよ3週間を切ったことを受けて、サマリタンズ・パースでは、プロジェクトに参加したいと考えている人や、まだプロジェクトを知らない人に向けて、広く呼び掛けを行っている。
シューボックスに贈り物を詰めるのは、参加者一人一人。まず必要なのは、普通の靴箱サイズの箱。靴屋で空き箱をもらったり、100円ショップで近いサイズのものを購入したり、オフィス用品店で紙箱を購入したりして用意する(OCCオリジナルの靴箱も注文可能)。靴箱自体を包装紙などで包んだり、デコレーションしたりすれば、受け取る子どもたちは、箱を開ける前からわくわくするに違いない。そして後は、贈りたい子どもの性別、年齢を考えて、思い思いに素敵なプレゼントを詰めるだけ。鉛筆やノートなどの文房具、⻭ブラシ、キャンディー、おもちゃ、ぬいぐるみ、ボール、洋服、髪飾りなど。また、贈り主の家族の写真や手紙を添えて、子どもたちに愛を伝えることもできる。
昨年、世界中で集められたシューボックスは1千万箱を超え、118カ国に送られた。日本で集められた1万1034箱のシューボックスは、フィリピンの子どもたちに配られた。日本で集荷されるシューボックスは、今年もフィリピンに送られることになっており、シューボックスを受け取る多くの子どもたちが、心を開き、福音のメッセージに耳を傾けることが期待されている。
集められたシューボックスは、クリスマスのプレゼントとして子どもたちに手渡される。「この箱を送ってくれたのは、この世界を造られた神様なんだ。その神様が私を愛していて、永遠の命を与えたいのだ」という、素晴らしいメッセージがクリスマスにフィリピンに届くよう、サマリタンズ・パースでは「あなたもOCCシューボックスを作りましょう!」と呼び掛けている。
以下の動画では、実際にルーマニアでシューボックスを受け取ったリヴィア・スタフィールドちゃんが、贈り物を受け取った喜びを語っている。日々の食事も事欠くような孤児院で、カビの生えたパンを取り合って食べる生活を送っていたリヴィアちゃんは、クリスマスが何の日であるかを知らず、むしろ何か悪いことが起きるのではないかとおびえていたという。しかし、ある年のクリスマス、リヴィアちゃんの孤児院にシューボックスが届けられ、彼女の人生に大きな変化が訪れる・・・。
シューボックスを作る上での注意点、OCC集荷センターへの送り方などの詳細・問い合わせは、サマリタンズ・パース(電話:080・3304・0861、メール:[email protected]、ホームページ)まで。