【CJC=東京】訪米を終えた教皇フランシスコが帰国途中の特別機内で、中国との関係に触れたのを受け、台湾政府(中華民国)外交部の王珮玲報道官は9月29日、信教の自由などを推進するバチカン(ローマ教皇庁)の方針に理解を示す一方、大陸との交流に際して、同国が「台湾の人々の感情を重視すると信じている」と述べた。台湾の通信社、中央社が報じた。
王報道官は、両国の友情の歴史は長く、関係は強固であるとした上で、バチカンと中国大陸の対話に関する状況は全て把握していると強調。また、外交部はバチカンの国際活動などに積極的に参加し、今後も関係強化を図っていくと述べた。
バチカンは、欧州で中華民国と外交関係を維持している唯一の国で、中国(北京政府)とは外交関係を結んでいない。