【CJC=東京】イラン・プレス紙のエマド・アブシェナス編集長が、ロシアの通信社「スプートニク」からのインタビューで、シリア情勢を掌握し、紛争を解決するには、ウラジーミル・プーチン大統領の参加が必要だと語った。
同編集長は、独週刊誌『シュピーゲル』に掲載されたキリスト教社会同盟(CSU)のホルスト・ローレンツ・ゼーホーファー党首の訴えには、西側とロシアの積極的な協力が要請され、プーチン大統領の参加協力を抜きにしてシリア情勢を掌握し、紛争を解決することは不可能とあり、同様の見解をアンゲラ・メルケル首相も表していると言う。
アブシェナス氏は、「シリア危機のシナリオを書き、それを演出しているのは西側自身だ。ロシアとイランの立場はシリア紛争、イラク危機の当初から一致している。それはシリア国民が選んだシリアの合法的政府を支持することだ。イランもロシアもこれ以外に、シリア危機を解決する代替的、平和的な対話はありえないという点で一致している」と指摘する。
アブシェナス氏によると、プーチン大統領のシリア危機解決プランは、「イスラム国」に対抗する、広範な反テロ戦線を組み、その中央にシリアとイラク両軍の軍人、およびクルド人を据えるというもの。バッシャール・アサド大統領が政権に残り、新たな連立政府を立ち上げることも提案されているという。