【CJC=東京】アメリカとの国交を回復したキューバを初めて訪問した教皇フランシスコが、数万人が参加する大規模な野外ミサを行った。
野外ミサは20日午前、ハバナ中心部にある革命広場で始まった。炎天下の中、数万人もの人々が集まり、ラウル・カストロ国家評議会議長も出席した。
教皇は、キューバとアメリカの国交正常化交渉で重要な仲介役を果たしており、今回のミサでは、直接的な表現ではないものの、「イデオロギーではなく、人々のために尽くさなければならない」と語った。
今回の訪問直前には、米政府が、キューバに対する渡航やインターネット・サービスなどの制限をさらに緩和することを発表。また、キューバ国内では、地元のメディアが、「今回の訪問によって、全ての宗教の信仰が自由な国になった」と論評するなど、さまざまな動きが見られる。