【CJC=東京】キューバ政府は、教皇フランシスコが19日から22日まで同国を訪問するのを前に、囚人3522人の釈放を決めた。共同通信が、キューバ共産党機関誌『グランマ』の11日付報道として伝えた。
釈放の対象は、罪状が比較的軽微な高齢者や未成年者、病気を患っている者など。「国家の安全を脅かした罪」を犯した者は「人道的な理由」がない限り対象外で、反体制派の政治犯は原則として含まれていないと見られる。
キューバ政府は1998年の教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問後にも約100人の政治犯を釈放。教皇ベネディクト16世の訪問を控えた11年にも政治犯を含む2900人の釈放を発表している。