あなたは、いつも罪を犯す自分を見て、自分が何も変わっていないことに罪責感を持ちながら生きていませんか。そうであれば、いつまでもサタンに足を引っぱられて空を飛べません。空飛ぶクリスチャンは、いつまでも罪責感にとらわれません。なぜでしょうか。
「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです」(ガラテヤ2:20)
もはや私が生きているのではありません。「キリストが私のうちに生きておられるのです!」
「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はキリストにあって、天にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました」(エペソ1:3)
この聖書の約束を心から信じ受け入れたとき、あなたは空を飛ぶのです。日々の生活のあらゆる困難は、あなたの足をもう引っぱりません。あなたが天上の領域を見つめているからです。
イエス様は十字架にかけられ、私たちの罪の代価をすべて支払ってくださいました。この驚くべき恵みを信じ受け入れたとき、私たちの罪はすべて清算されました。サタンにもう何も言わせてはいけません。借金があっても、親がそれを肩代わりしてくれたなら、もう借金取りを恐れる必要はありません。そのように、たとえサタンがあなたを責めることがあっても、決して耳を貸してはいけません。「イエス様が私の罪の代価をすべて支払ってくださったので帰れ!」と命じなければなりません。
パウロは空を飛んでいました。彼はこのように言います。「ですから、それを行っているのは、もはや私ではなく、私のうちに住みついている罪なのです」(ローマ7:17)。パウロは、罪を犯す古い自分は死んだのだと考えました。ですから、罪を犯すのはもはや私ではないのです。
「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦(ゆる)し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます」(Ⅰヨハネ1:9)
もし罪を犯してしまったなら、「イエス様、ごめんなさい。赦してください」とただちに言えばいいのです。その罪にいつまでもとどまっていてはいけません。すぐに離れるべきです。
そのあとでもサタンは責めてきます。しかし、それにも耳を貸してはいけません。「それは私がしたことではない! 私に住みつく罪がしたことだ!」と言って跳ね飛ばすのです。
重要なのは、あなたの焦点がいつもどこにあるかです。古い自分ではなく、聖書がはっきりと約束する新しい自分から目を離さないことです。
「しかし、あなたがたはキリストを、このようには学びませんでした。ただし、ほんとうにあなたがたがキリストに聞き、キリストにあって教えられているのならばです。まさしく真理はイエスにあるのですから。その教えとは、あなたがたの以前の生活について言うならば、人を欺く情欲によって滅びて行く古い人を脱ぎ捨てるべきこと、またあなたがたが心の霊において新しくされ、真理に基づく義と聖をもって神にかたどり造り出された、新しい人を身に着るべきことでした」(エペソ4:20~24)
ですから、もう私たちは「~しなければならない」という生き方はしません。イエス様は言われました。「わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです」(マタイ5:17)
「そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです」(マタイ22:37~40)
つまり、愛によって成就するのです。「~しなければならない」というのではなく、「~したい」という自由な発想への大転換です。してもしなくても自由なのですが、私は神様を愛しているから礼拝をささげたい、献金したい、人を愛したい。これが、空飛ぶクリスチャンの生活なのです。(続く)
■ 空飛ぶクリスチャンになる3つのステップ: (1)(2)(3)(4)
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神内源一(じんない・げんいち) / 徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。