日本基督教団は、8月上旬に台湾を直撃した台風13号の被害に対する支援として、台湾基督長老教会に救援金100万円を送った。教団公式サイトに掲載した「台湾基督長老教会へのお見舞いの手紙」(8月18日付)の中で明らかにした。また、台湾基督長老教会のサイトによると、日本イエス・キリスト教団も10万円を支援。米国とカナダのディサイプルス教会と米国のキリスト合同教会(UCC)も5千ドル(約60万円)の救援金を送った。
大型で強い台風13号は、8月8日に台湾に上陸し、暴風雨により台湾全土に洪水や土石流の被害をもたらした。台湾当局のまとめでは、同日午後9時までに5人が死亡、180人以上が負傷し、4人が行方不明となる大規模な自然災害となった。
台湾基督長老教会の林芳仲総幹事に宛てた手紙の中で、日本基督教団は、台湾の教会および被災した人々のための復興が一日も早く成されることを祈りに覚えるとともに、被災地支援活動と被災者の救援に少しでも役立ててもらいたいと、今回の救援金を送ったことを伝えた。
両者は1963年に宣教協約を結び、長年にわたって交流を続けている。東日本大震災の被災地である仙台にも、台湾基督長老教会からボランティアが毎年派遣され、現地で活躍しているという。日本基督教団では、こうした働きを通して、両国の教会の絆が一層深まることを願うと手紙で述べている。
台湾基督長老教会は、関連の大学や学校、病院なども数多く持つ台湾では最大の長老派教会。戦後の1951年、それまで台湾で別々に宣教を行っていたイングランド長老教会とカナダ長老教会が合同して誕生した。