世界的な伝道者ビリー・グラハム氏(96)の義理の息子であるダニー・ロッツ氏(78)が17日、自宅のプールで意識不明の状態で発見され、集中治療室に運ばれたが19日、亡くなった。ダニー氏は大学時代、バスケットボールのエース選手として活躍し、歯科医として働いた。妻でありビリー・グラハム氏の娘で伝道者でもあるアン・グラハム・ロッツ氏(67)とは、約半世紀にわたって夫婦として歩みを共にしてきた。
米ABCニュース11は17日、溺れたとの通報を受けて、救急救命士が米ノースカロライナ州にあるダニー氏の自宅に駆け付け、ダニー氏を救急車に運び入れる、ヘリコプターからの映像を放送した。
集中治療室で治療が行われている間、アン氏は18日、フェイスブックに「私たちがこの陰の谷を歩くに当たり、皆さんのお祈りに感謝します。ダニーは頑張っています。向こう24時間が重要であり、そろそろ何か答えがあるはずです」とコメント。「哀歌3章21~23節にある(新共同訳では22節~23節)『主の慈しみは決して絶えない。主の憐みは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる』ということを心に留めているので、私は希望を持っています」と語っていた。
しかし19日、アン氏は自身のサイトで、「ダニー・ロッツ、神の闘士」と題した文章を掲載し、ダニー氏の死と、ダニー氏がこれまで長期にわたって信仰を固く持ちながら、闘病生活を送ってきたことを伝えた。
「ダニーとアンは9月2日で結婚49年になります。50歳の時、ダニーは重度の糖尿病を患いました。歯科医を引退してから10年以上にわたって闘病し、神の闘士という、最愛のニックネームをいただきました」とアン氏。病のため、片目を失明し、片耳の聴力も失い、心臓の病のため、5本のステントを動脈に入れ、さらに腎不全のため、1週間に3日、1回5時間に及ぶ人工透析をしなければならなかったダニー氏の闘病生活を伝えた。
「しかし、彼は一度も不平を言わず、他者に与え続けることをやめませんでした」。アン氏は、「ニューヨーカーとして、はっきりと話す人でした。ドイツ系米国人として断固としていました。クリスチャンとして、憐れみ深い仕えるリーダーでした。彼は人による人以上の存在でした。彼は良い闘いを闘い、自身のレースを誇らしげに終えた神の人で、神の国に自身の信仰を第一に定め続けていました」とダニー氏について述べ、「彼は2015年8月19日、父の家に移され、彼の救い主であり、主であり、王である方から、義の冠を与えられる栄誉を受けました」と最期を伝えた。