米ケンタッキー州のモッシー・シンプソン・ペンテコステ教会で、あるヘビ使いが日曜礼拝中にヘビにかまれ、死亡した。
死亡したのは、ジョン・デイビッド・ブロックさん(60)。マルコによる福音書16章18節「手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る」を字義通り解釈するこの教会に定期的に出席していた。
ブロックさんは7月26日の礼拝で、ヘビを操っている最中、左腕をかまれた。かまれた後もブロックさんは医療処置を拒み、その日を過ごした。しかし、ヘビの毒が全身に回り、同州ベル郡保安局によると、その日にブロックさんが兄弟を訪問した際に死亡したという。
ベル郡のジェイ・スティール検死官は地元ニュースサイト「WKYT.com」に28日、ブロックさんの死についてはいまだ調査中だと述べた。スティール検死官は、ブロックさんは他にも健康問題を抱えており、まだ遺体を解剖していないことを明かした。ブロックさんの死因は医学的検査によって決定される。
モッシー・シンプソン・ペンテコステ教会の会員の一人は、ブロックさんがガラガラヘビにかまれたと主張した。
報道によると、ブロックさんはここ数年間でヘビにかまれて亡くなった2人目のヘビ使い。36年間炭坑夫として働いていた。
昨年2月、米ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルのシリーズ「Snake Salvation(ヘビの救い)」に出演した、有名なヘビ使いでペンテコステ派のジェイミー・クーツ牧師は、日曜礼拝の場で飼っているヘビの1匹にかまれたことが原因で死亡した。
クーツ牧師は、同州ミドルズボロにあるフルゴスペル・タバナクル・イン・ジーザス・ネーム教会の礼拝中にかまれた。クーツ牧師は、救急救命士が到着する前に教会を離れた。クーツ牧師が帰宅したと知り、救急隊はクーツ牧師の自宅に急行し、医療処置を受けないことの危険性を警告した。
当局によれば、クーツ牧師は処置を断り、数時間後に死亡したという。
クーツ牧師は以前、2回ヘビにかまれている。1度目は1990年代前半に大きなガラガラヘビに、そして2度目は98年に右手中指をかまれている。この2回とも、クーツ牧師は医療処置を求めず生き延びた。
98年にかまれた際はその翌日、「これは、主が私が受けるにふさわしいとして与えてくださった、神の民の勝利です」などと述べていた。