胸ポケットに入れた聖書が銃弾を止め、バスの運転手が一命を取り留めた。
CNNなどの報道によると、米オハイオ州で24日、バス運転手のリッキー・ワゴナーさん(49)が、車両の不具合のためバスを止めて車外に出たところ、10代の少年3人に襲われた。ワゴナーさんは、至近距離から銃弾3発を受けた。内2発は胸部に向けて発射されたが、胸ポケットに入れていた新約聖書がそれを食い止めた。
ワゴナーさんは「最初は(銃弾が)貫通したかと思った。まるでハンマーで胸を叩かれたような衝撃を感じた」と明かしている。
銃弾2発を胸に受けた後、持ちこたえたワゴナーさんは銃を奪おうと少年らと取っ組み合いになり、その間に銃弾1発がワゴナーさんの脚に向けて発射され命中。少年はナイフも持っており、ワゴナーさんに斬りつけてきた。ワゴナーさんは持っていたペンを少年の脚を刺すなど反抗し、少年らは銃とナイフを落として逃走した。
ワゴナーさんによると、襲われた際、少年の1人が「あのシロクマを殺さないと仲間には入れない」などと話しており、少年らはギャング団の通過儀礼としてワゴナーさんを襲ったと見られている。