【CJC=東京】イスラエル北部ガリラヤ湖畔のタブハ村にあるキリストゆかりの「パンと魚の奇跡の教会」が6月18日に放火された事件で、ユダヤ教の過激派によるものとみて捜査を進めてきた警察当局は12日、同国の対内情報機関シンベトの協力を得て容疑者を逮捕したと発表した。
教会は、5つのパンと2匹の魚をもとに5千人を満腹させたというキリストの奇跡が行われた場所に建てられたと伝えられ、観光客が多数訪れる。
教会堂内外の広い範囲が焼けたが、5世紀のモザイクの床に被害はなかったという。壁にはヘブライ語の赤い文字で「邪神の崇拝」を批判する落書きがあった。
ロイター通信によると、イスラエルやヨルダン川西岸、東エルサレムでは2009年以降、教会やモスク、修道院に対する憎悪犯罪が43件あったという。