【CJC=東京】教皇フランシスコは10日、バチカン(ローマ教皇庁)でキューバのラウル・カストロ国家評議会議長と「私的に」会見した。約50分間の会見でカストロ議長は、キューバと米国の歴史的な国交正常化交渉開始に向けて教皇が行った仲介に謝意を伝えた。バチカン広報事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父が明らかにした。
キューバ元首のバチカン訪問は、1996年のフィデル・カストロ前議長以来。議長は随行のブルノ・ロドリゲス・パリジャ外相を伴い、パウロ6世ホールの隣にある部屋で教皇と会見した。会見はスペイン語で行われた。
議長は、教皇の「謙虚さと英知」に「非常に感銘を受けた」と述べ、9月に教皇がキューバを訪問する際、教皇のすべてのミサに出席すると約束した。教皇は即位後初となる9月の米国訪問に合わせてキューバに立ち寄る予定。