約7千人がイースター(復活祭)の朝、イエス・キリストの復活を祝うため、米国の首都ワシントンにあるリンカーン記念館前に集結した。今年は、人気クリスチャン・ロックバンド「Newsboys」のリード・ボーカル、マイケル・タイットがゲスト出演し、「We Believe」を披露した。
「イースター・サンライズ礼拝」と名付けられたこのイベントは、ワシントン近外のバージニア州ビーナを拠点とする超教派教会「キャピタル・チャーチ」が主催するもので、今回で37回目。礼拝は午前6時半に始まり、約1時間半にわたって、さまざまな音楽が奏でられる中で行われた。マイケル・タイットだけではなく、聖歌隊やオーケストラ、バンドによる演奏、そしてキャピタル・チャーチのアモス・ドッジ主任牧師による短い説教があった。
「ワシントンは世界で最も影響力を持つ都市の一つであるといってよく、この世界で最も影響力のある都市の中心から、イースターの日に復活の主への信仰を宣言することはとても大切だと、私は強く信じています」と、ドッジ牧師は取材に答えて語った。「私は、霊的遺産について語ることは重要だと思っています。だからこそ、リンカーン記念館の前でそれを行い、死んでよみがえられたイエス・キリストへの私たちの信仰と信頼を宣言するのです」
15分間の説教でドッジ牧師は、イースターは他の宗教の救い主や預言者が主張することができないこと、つまりイエスが人類の罪のために死んだだけではなく、死からよみがえったことを確かに知った上で祝うものだと語った。
「私たちは(イスラム教の預言者)ムハンマドが多くの素晴らしいことを語り、そして実践したことを知っています。しかし、彼は今は墓の中です。その点キリスト教はユニークです。孔子は多くの知恵の言葉を残していますが、非常に長い期間、彼から直接話を聞いた人はいません。世界中の他の宗教にある主張と、イエス・キリストの宣言を比べると、死人の中からよみがえった救い主を持つ宗教は、他にありません。皆さんは、あなたのために死んでくれた人を信頼できるでしょう。イエスは私たちのために死に、墓から帰ってきたのです」とドッジ牧師は語った。
朝が明けるにつれて、ドッジ牧師は今回の参加者がこれまでよりも多くなることを期待した。マイケル・タイットがパフォーマンスする登場する予定だったからだ。
現在48歳のタイットはプレスリリースで、「リンカーン記念館は、私の育った場所からたった8ブロックのところにあります」とコメント。「イースターの夜明けにその場所にいて、『We Believe』を歌えるのは、どれだけ素晴らしいことになるでしょう!」と語っていた。
ドッジ牧師は取材に対し、「私たちはただ多くの人を集めるために、ミュージシャンや他のゲストを呼ぶのではありません。特にミュージシャンを呼ぶのは、復活の力を宣言できる歌を歌うことができるからです」とコメント。「Newsboys が歌っているこの『We Believe』は、言葉にならないほど感動させられます」と語った。