微笑むイエス・キリストの顔を描いた大型熱気球が、このイースター(復活祭)シーズンに米ニューヨーク西部の上空に上がる予定だ。
「RISEN!(よみがえり)」と名づけられたこの熱気球は、高さ80フィート(約24メートル)、体積約10万5千立方フィート(約2973立方メートル)あり、2千平方ヤード(約1672平方メートル)を超える面積の布を使って作られている。
ニューヨークに拠点を置く熱気球製造会社、スカイ・セイル・バルーンズ社が「RISEN!」を製造し、今年のイースターシーズンに初飛行することが予定されている。
同社のオーナーでありチーフパイロットのジェフ・ターナー氏は、米クリスチャンポストに「RISEN!」プロジェクトに関するプレスリリースを紹介。プレスリリースには、「『RISEN!』は体積が通常の熱気球のサイズの3倍で、ガスグリル600台分に相当する熱を与える能力があるプロパンガスのバーナーを2台搭載しています。併せて3千500万BTU(英熱量単位)以上に相当します」とある。
「気球は2千平方ヤードの布と、補強ネットのように張られた1マイル(約1・6キロメートル)近いシートベルトでできています。スチールと籐(トウ)でできたかごは、パイロットに加えて4人の乗客を乗せることができます」という。
ターナー氏は声明で、気球に描かれる芸術作品はターナー氏がいつも心に留めているジャック・ジュエル氏によるの絵画「The Risen Christ by the Sea(海のそばでよみがえったキリスト)」だと説明している。
「彼はこの絵画を家の目立つところに飾り、子どもたちにもそれぞれ自分用の額に入れたコピーを飾るために渡しています」とターナー氏。「だからこのアイデアを思いついたのです。この象徴的な芸術作品を描いた気球を上げるよりも、人々をキリストと良き知らせに導くもっと心温まる友好的な方法があればさらに良いのです」と言う。
このジュエル氏の絵画は、熱気球「RISEN!」の表面に縦60フィート(約18メートル)・横40フィート(約12メートル)の大きさで複製される。
完成すれば、この気球はキリスト教系団体のイベントに使えるように販売もされるという。ただし、注文前の質問で聖書信仰を確認することと、非聖書的な考えを推進するイベントではないことが条件となる。