立教大学(東京都豊島区)と埼玉大学(埼玉県さいたま市)は3月18日、教育・研究資源の相互活用を目的とした相互協力・連携協定を締結した。今後、資料の共同利用や、FD(大学教員の教育能力を高めるための実践的方法)関連事業の共同開催のほか、埼玉県との三者連携による地域貢献活動、大学院間の単位互換制度、教員による研究分野の連携・交流などの検討を進めていく。
立教大学と埼玉大学は、2009年に「埼玉大学共生社会教育研究センター所蔵資料に関する覚書」を締結。その後、同センターで所蔵されていた戦後の市民運動・住民運動の貴重な資料を立教大学に移管するなど、教育・研究全般における包括協定の検討を進め、今回の協定締結の運びとなった。
締結式は、立教大学新座キャンパスで行われ、同大総長の吉岡知哉氏と埼玉大学学長の山口宏樹氏が協定書を取り交わした。
その中で吉岡氏は、「これからの時代は、国公立大学と私立大学の協力関係は非常に重要だと思う」と今回の協定の重要性を指摘。「本学としては理工学系が強い埼玉大学との連携は楽しみ」と語った。また、山口氏は「締結を機に、お互い強いところは伸ばし合うなど、相互に高め合えれば」と今後に向けての期待を語った。