【CJC=東京】ロンドン中心部で19日、子どもから老人まで、英国で暮らすさまざまな階層のキリスト、ユダヤ、イスラム教徒たち100人以上がデモ行進「共存巡礼」を行った。
AFP通信によると、デモ行進はリージェント公園のモスクから始まり、セントラル・シナゴーグに立ち寄ってからソーホー地区を通り、ウェストミンスター寺院まで行われた。先頭に掲げられたプラカードには「共存巡礼=『信仰の人』が『平和の人』として歩く=ロンドン」と書かれていた。「共存」の英語「COEXIST」の「X」は、ユダヤ教の象徴「ダビデの星」が記されている。
このデモは、フランス・パリで風刺週刊紙シャルリー・エブド本社などが標的とされた連続襲撃や、デンマーク・コペンハーゲンでのテロ事件に反応して、宗教間の共存の下に結成されたグループが呼び掛けたもの。行進の途中、各所でイマーム(イスラム教指導者)、ラビ(ユダヤ教指導者)、司祭・牧師たちが指導して平和の価値と平和への期待を強調する祈りのひとときが催された。「テロリストは私たちを分裂させたがっているが、彼らの行動はわたしたちを結束させている」とロンドン中央モスクの主任イマーム、シーク・ファリファ・エッザト氏はAFP通信に語った。