世界教会協議会(WCC)は13日、その前日にベラルーシ共和国の首都ミンスクで交渉が行われた後に発表されたウクライナ東部の停戦合意を歓迎した。WCCが公式サイトで伝えた。
国連によると、ロシア、ウクライナ、フランス、ドイツの4カ国間で行われた議論の末に出されたこの合意は、何千人もの命が犠牲となったウクライナにおける暴力を終わらせることを目的としているという。
「平和に向けて共に歩む第一歩のためのこの交渉の全ての当事者たちに、そしてこの交渉を支援したドイツとフランスの指導者たちに対し、私たちは心からの感謝を表明する」と、WCCのゲオルギス・レモポウロス総幹事代行は述べた。
レモポウロス総幹事代行は、このウクライナでの紛争によって生じた人々の死や被害、そして国際社会における対立と不信は、終わらせなければならないと強調した。
「WCCはこの紛争の当事者たちに対し、平和に向けた歩みを続けるよう、また対話と外交についての関与を維持するよう、そしてウクライナの人的被害を拡大し、この地域とより幅広い国際社会における社会・政治構造の亀裂を深めるだけのさらなる暴力を控えるよう、強く要求する」と、レモポウロス総幹事代行は語った。
ウクライナ宗教情報サービス(RISU)によると、この停戦合意に先立ち、全ウクライナ教会協議会は10日、さまざまな宗教や教派のウクライナ人に対し、祖国を支援し防衛するよう促す声明文を発表していた。
一方、この停戦合意については、ウクライナの教会もロシア正教会も、16日現在、公式な声明を発表していない。