ハングは、コハト(パキスタンのカイパル・パクトゥンクワ州の都市)に近い小さな町だ。この地域の住民は主にイスラム教徒だが、そこにはキリスト教徒の家族も30家族いる。
ペシャワール教区では、ハングに準小教区があり、それはコハト小教区の監督を受けている。差別や貧困に苦しむ地元のキリスト教徒たちは、社交的・宗教的な集会のために自分たちの場所を切望していた。
そこで、ペシャワール教区は小さな土地を取得して、そこに教会と集会施設を立てる計画を立てた。
昨年12月、ペシャワール教区のハンフレイ・ピーターズ主教は、聖職者の一行や教区の役員たちと共に、ハングに新しく立てられたこの教会と集会施設の献堂式の司式をするためにそこを訪れた。
この地域の共同体と、地元の政治や宗教の指導者たちは、主教とその一行を歓迎した。彼らはこの来賓を花輪で飾り、主教にお土産として伝統的な肩掛けと帽子を贈呈した。
その後、信仰の歌や聖歌を歌い、会衆は列をなして教会へ向かって行進をした。
聖ヤコブ教会の鍵を開けるために、その建物の鍵が主教に贈られた。主教は聖具や亜麻布、そして祭壇を祝福し、そして聖餐式が主教自らの司式によって執り行われた。
主教は説教の中で、また祈りを通じて、ハングのキリスト教徒の共同体に教会を備えてくださったことを全能の神に感謝した。
この礼拝の後、この地域の共同体と来賓は、コハト小教区が用意した大きな祝宴に加わった。地域の指導者たちは神に感謝するとともに、ハングの貧しいキリスト教徒の共同体を向上させるために真剣な努力と計画をしているペシャワール教区に対して、謝意を表した。
(聖公会ペシャワール教区の教区報「フロンティア・ニュース」より)