韓国のエキュメニカル運動組織である韓国基督教教会協議会(NCCK)の金榮周(キム・ヨンジュ)総幹事は、12月31日にNCCKの公式サイトで発表した英語のあいさつ文で、2015年は「北朝鮮と韓国の関係をめぐる諸問題で実質的な進展を見ることになるだろう」との期待を表した。
「朝鮮が再統一に近づくことも、達することもできていないことには、いくつかの理由がある。米国や中国のような超大国同士が朝鮮をめぐって対立し、私たちの自立が彼らの干渉によって1945年以来妨げられてきている」と、金総幹事は説明した。
その上で、「2015年に和平条約を確立する第一歩を達成することが、NCCKの主要な目標であり、それは最初に、北朝鮮と韓国、米国、中国の4者の議論によって、また北朝鮮と韓国の両方の政府や教会、市民社会同士の関係における生き生きとした交流による。率直な議論と条約は、韓国と北朝鮮のあらゆる接触を禁じる2010年5月4日の宣言が破棄されなければならないことを意味するようになるだろう」と述べた。
金総幹事はまた、「2015年はこの国の民族解放から70周年記念である。私たちは朝鮮半島の和平をこれ以上先延ばしにすることはできない。今年が民族の和解と平和のための新たな転換点を迎える年となることを望む。この対立が和解となり、敵対関係が調和となり、嫌悪が理解となるよう望む」と記した。
さらに同総幹事は、「2015年は、朝鮮半島の日本の占領からの解放70周年を記念する重要な年だ」と付け加えた。
そして、「人よ、何が善であり、主が何をお前に求めておられるかは、お前に告げられている。正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むこと、これである」という旧約聖書のミカ書6章8節を引用し、それについて祈ると結んだ。
一方、北朝鮮に対してNCCKよりも保守的な立場を取るプロテスタントの韓国基督教総連合会(CCK)は、イ・ヨンフン代表会長による新年のあいさつ文を公式サイトに掲載し、韓国における「霊的リーダーシップが失われている」として、霊的リーダーシップの回復にあらゆる努力をすると述べた。
「韓国基督教総連合会は、分かち合いと奉仕の務めを率先して行う」と、イ代表会長はそのあいさつ文の中で述べている。