【CJC=東京】国連の潘基文事務総長が、教皇フランシスコに、「癒しと和解のメッセージ」を、朝鮮半島に持って来てほしいと要請した。韓国紙「東亜日報」が報じた。
潘総長は5月9日、バチカン(ローマ教皇庁)で教皇と会見、旅客船セウォル号沈没惨事で失意に陥っている韓国国民や南北間のため、8月に予定されている韓国訪問の際、「癒しと和解のメッセージ」を伝えてほしいと依頼したと、バチカン放送などが報じた。潘総長と教皇との会談は、約50分間行われ、国連傘下機関のトップ40人あまりも出席した。
教皇は、潘総長に、国連は貧しい人たちを支援し、富の正当な配分のために努力してほしいと要請、「貧困や飢餓の構造的原因を解決するために、勇気や寛容を持ってこれを進めなければならない。そのため、全ての人たちを尊厳性や生産性のある雇用につかせることも必要だ」と述べた。また、「政治や宗教的信念の違いを離れ、貧しくて疎外された人たちが、兄弟愛や絆を共有できるよう、努力してほしい」と付け加えた。