【CJC=東京】教皇フランシスコは5月9日、国連の潘基文事務総長や主要執行理事会(CEB)関係者と会見した。
ローマで開かれた定例会議に出席した国連の潘基文事務総長および主要執行理事会のメンバーは、この日、バチカン(ローマ教皇庁)を訪問した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、平和構築、人間の尊厳の尊重、貧しく弱い人々の保護、経済・社会の調和ある発展などを推進する国連の大きな努力に教皇は感謝を表明した。また国連のミレニアム開発目標が特に教育の普及を進め、極度の貧困を減少させることにおいて効果を上げていることを評価しながら、教皇はさらなる実りへの期待を表明した。
世界には発展の恩恵から取り残されてしまった人々がまだ多くいると教皇は指摘しつつ、「疎外の経済」「切捨ての文化」「死の文明」に対抗し、あらゆる形の不正義に挑んでいかなければならないと述べた。