【CJC=東京】クリスマスの「深夜ミサ」はカトリック教会の特徴の一つだが、英国では「深夜ミサ」を行わない教会が増えている。カトリック週刊誌「タブレット」が報じた。
イングランドとウェールズの全50管区で調査したところ、「深夜ミサ」を行う教会が減少していることが分かった。イングランド北東部ミドルスブラ教区では、マイケル・マーズデン司祭が「ルルドの聖母教会」で行うだけ。
「深夜ミサ」がなくなる最大の理由は司祭の不足。司祭1人で小教区数カ所を担任する例もあり、「深夜」どころか日曜日のミサを毎週行うことも難しくなっている。教会員の高齢化も進み、「深夜」に教会に集うことが困難になっている。そのためクリスマスイブの午後5時にミサの時間を繰り上げた教会もある。せっかく「深夜ミサ」を行っている教会でも、パブで酔っ払った人が来るなど、英国の教会を取り巻く環境は様変わりしている。