【CJC=東京】バラク・オバマ米大統領がテネシー州ナッシュビルで行った移民改革に関する演説がメディアやソーシャルネットのユーザーらの注目を集めた。
オバマ大統領は「聖書にはこうある。ガラスの家に石を投げることなかれ。他人の目の中にある大枝よりも自分の目の中にある丸太に注意を向けよ」と語った。
「大統領は憲法にないことを打ち出すのだから、聖書にないことを考え出しても、おかしくないのでは」と、ニュースサイト「デイリー・コーラー」のジム・トリーチャー記者が書き込むと、ツイッターのユーザー、ランス・マニュオン氏は「オバマの聖書の知識は憲法の知識と同じくらいすごい」と応答した。
米ワシントン・ポスト紙は、オバマ大統領がおそらく、マタイによる福音書7章1~5節を引用したかったのだと推測している。
「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。兄弟に向かって、『あなたの目からおが屑を取らせてください』と、どうして言えようか。自分の目に丸太があるではないか。偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からおが屑を取り除くことができる」。
ところがここには、「ガラスの家に石を投げる」といった語句は見つからない。
ロシアのRIAノーボスチ通信は、「ガラスの家に住む者は他人に石を投げるなかれ」という表現が、英国人作家ロバート・スチーブンソンの作品に見られると報じている。