聖書の出版と翻訳を行う米NPO団体「ビブリカ(Biblica)」は今週、新CEOに、宣教支援団体「オープン・ドアーズUSA」のCEOであったカール・A・メラー博士を任命した。
メラー氏は、社交的な前CEO、ダグ・ロックハート氏の後任となり、3世紀目に突入したビブリカの伝道活動を引き継ぐ。メラー氏の就任はビブリカの理事会で満場一致で採決され、メラー氏は来月14日に新CEOに就く。
「ビブリカは、200年以上にわたって神の御国に携わる仕事を行ってきました。聖書を持っていない人に聖書を提供し、またそのような人々がより深く御言葉を体験できるように助けています」とメラー氏は語った。「私はこのような素晴らしい世界的な伝道活動に携われることに、とても興奮しています」
メラー氏は、サドルバック教会で牧師として3年間奉仕し、オープン・ドアーズUSAの会長またCEOとして9年間働いた。2012年には、キリスト教団体「セコイア・グローバル・リソース」を設立している。
ロックハート氏は昨年3月、2015年の初めまでにはビブリカのCEOを退任すると発表していた。
オープン・ドアーズUSAの会長としてメラー氏は、世界のある地域ではキリスト教徒に対する継続的な迫害が起こっていることを、西欧の教会に意識させ、啓発する活動に尽力してきた。セコイア・グローバル・リソースとしての活動では、貧困、自閉症、教育などの世界中でニーズのある最も解決困難な問題に取り組むため、慈善活動団体との関係作りを担ってきたとビブリカの関係者は伝える。メラー氏は世界75カ国以上で働いた経験があり、福音自由教会の牧師でもある。
ビブリカのロブ・グラスキン理事長は、「私たちは今回のこの重要な選出に際し、神の知恵と方向性を慎重に模索してきました。私たちは、カールがビブリカの伝道の次のシーズンにおいて、ビブリカをリードする適任者であることを確信しています」と語った。「グローバルな経験、組織的なリーダーシップ、伝道熱心さという彼の持つユニークさは、世界中の何百万人もの人が聖書により深くつながることを助ける上で、まさしく必要なものであります」
「カールがビブリカの次のリーダーになる誘いに応じてくれたことをとても感謝しています」と、ロックハート氏は語る。「ビブリカは素晴らしいミニストリーであり、神がカールのリーダーシップのもと、ビブリカの働きを祝福し続けてくださることを信じています」
コロラド州コロラドスプリングズ市に拠点を置くビブリカは、世界のトップ100の主要な言語に聖書全巻を翻訳している。また、ビブリカが翻訳のスポンサーを務め、その世界的な頒布を行なっている「NIV(New International Version)」は、世界で最も広く使用されている現代英訳聖書として知られている。