米国各地の教会では、先週から利用可能となった新ドメイン名「.church」を採用する動きが出ており、今後人気が高まっていくと専門家は見ている。
ジョージア州ブルックヘブン市のブルックヘブン合同メソジスト教会は、この新しいドメインを採用した教会の一つだ。同教会のウェズリー・サンダース牧師は、「.church」がURLとして利用可能になってすぐにこのドメインを購入したと、米クリスチャンポスト紙に語った。
「私は、これが地理的に差別化を図ることができる重要なドメインとして用いられる機会になるとみています。このドメインにより、ブルックヘブン、あるいはアトランタにある教会の中から私たちの教会を簡単に見つけることができます」とサンダース牧師は語った。
「私は、ずっと私たちの教会のウェブサイトを新しくすることを計画していて、この新しいドメインがリリースされたことは、私たちの教会がインターネット上で新たな存在感を発揮するための良い機会を与えてくれました」
サンダース牧師はまた、「.church」を使用することで、「サイトを訪れた人々に対し、私たちの教会が新しい技術を取り入れている現代的な教会であることを印象付ける」ことになることを期待していると言う。
「教会は絶対にインターネット上で強い存在感を放つ必要があります」とサンダース牧師は言う。「人々は日曜日の朝にただ教会にやって来るということはもうしません。彼らはまず教会の感触を得るため、教会のウェブサイトやフェイスブックページを見て、またしばしばインターネット上で説教を聞いたり、メッセージのビデオを見たりしてから、その教会に行くかどうか決めるのです」
サンダース牧師は、「教会は、デザインの流行に遅れを取らないようにし、テクノロジーの点で5年、10年遅れているという印象を人々に与えないようにする必要があります。これは、教会のウェブサイトが、モバイルデバイスから簡単に閲覧可能であることもまた含まれます」と続けた。
ここ1年の間で、数十に及ぶ新しいジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)が導入されている。
Hover.com は22日の時点で、「.church」がgTLDのランキングトップ20中、8位にチャートインしたことを報告した。
「先月、私たちは『.church』のドメインを得たいという人々からの熱心な要望をたくさんいただいた」と、Hover.com のマイケル・ケシェン氏は報告した。「ついに先週、『.church』の販売が解禁になると、人々はすぐに、もう時間を無駄にしたくはないと言わんばかりにこの新しいドメインの購入に走ったようだ。そして初登場にして8位に君臨したのである」
「.church」ドメインの上位に挙がったのは、1位から、.com、.org、.net、.link、.co、.me と続き、そして7位が .info であった。
エリオット・シルバー氏は、「今現在、明らかに『.church』のドメインを使用している教会の数は、ウェブサイトを持つ世界中の他の教会の数と比べればまだまだかわいいものです」と、「domaininvesting.com」でこう綴った。
「一年後と今とで、この新しいドメイン名の数を比較し、今回のドメインの増設が成功であったか、失敗であったのかということを見ても面白いかもしれません」