【CJC=東京】教皇フランシスコは21日、初めてアルバニアを訪問した。毎日新聞が報じた。アルバニアはイスラム教徒が人口の過半数を占めるが、他宗教の信徒と共存している。イラクやシリアでのイスラム過激派組織「イスラム国」によるキリスト者などの迫害を踏まえ、教皇は過激派による宗教歪曲を非難し、宗教間対話と融和の重要性を訴えた。
教皇はブヤール・ニシャニ大統領らとの会談で、イスラム国などの過激派による宗教紛争の深刻化に懸念を表明し、「アルバニアにおけるカトリック信徒、正教徒、イスラム教徒の平和的共存・協力と相互信頼」をたたえた。
バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所は、教皇が欧州初の訪問国にアルバニアを選んだ理由について「教皇が『辺境』に留意しているため」と説明している。