聖書を見ますと二種類のクリスチャンがあります。それは、肉のクリスチャンと、御霊のクリスチャンです。
今、私たちが神から離れている肉の行い、肉の考え方、行動をしている間は、肉と御霊は敵対しますので、神の声が理解できないのです。
一つ、参考になるでしょうか。イエスを先頭に立って、十字架に架けた人は誰でしょうか。パリサイ人であり、大祭司達です。どうして彼らはイエスを十字架に架けたのでしょうか。神を礼拝している、神を信じているといっても、彼らは御霊の思いに従っていない。肉の思いでいるので、分からなかったのです。
神の霊は3つの特長があります。第2テモテ1:7にあるように、おくびょうの霊ではなく、「力」と「愛」と「慎み」の霊です。パウロはどうだったのでしょうか。聖霊が降ったとき、新しい人になったのです。
奉仕は私たちがするのではなく、聖霊がすることです。例えば、良い証(あかし)をしたい、良いメッセージをしたいと思いますが、あなたがするのではなく、新しい人がするのです。私たちはますます聖霊に教えられていく、聖霊に導かれていくという中で、自分でない聖霊の働き、これがクリスチャンの歩みなのです。
自分にはこんな能力があるとか、技術、特技があるとか。そうではなく、聖霊によって生きていくとき、私たちには力があるでしょう。愛があるでしょう。慎みがあるでしょう。だったら、私は、全く違う者なのです。
今まで、できないと思っていた私が、「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ4:13)。あなたが聖書が分からないなら、聖霊様に、「教えてください」と言うなら、私たちは理解力が増されていくのです。「私には、できない」と言っているなら、聖霊様によって「できる!」人になる道を進んでいかなければならないのです。
サウルは聖霊が降って、新しくなりました。しかし、旧約の人だからその霊は去っていきました。しかし、私たちは去っていかない霊を持っています。そして、私たちは自分でするのではなく、「聖霊様がやってくださる、聖霊様ならできる!」という生き方。「聖霊様がしてくださるなら、私はできた!と信じます」と、聖霊によって進んでいく。これがクリスチャンです。
肉によってする奉仕には限界があります。しかし、御霊によってするものには限界がありません。
「というのは、話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話されるあなたがたの父の御霊だからです」(マタイ10:20)
私たちが伝道するとき、メッセージをするとき、証をするとき、自分でするのではなく、「聖霊様が語ってください」と言うとき、父の御霊、聖霊が語らしてくださるのです。そのように、私たちは聖霊に全面にでてもらう。私たちが自分の力でやっている間は限界が出てくる。御霊を持っているけれど、肉でやってしまう。そうではなくて、御霊によって導かれていく者になっていきたいです。
日々私たちの中におられる聖霊、この声に従っていきます。イスラエルの民はエジプトが出てきたとき、雲の柱、火の柱、会見の天幕で神に会い、その声に従って移動しました。そして、それと同じスタイルで、私たちの中に聖霊様がおられるのです。
聖霊がおられるから私たちは聖霊の宮です。神に会っているのです。ここ(私の中)で、私たちは神に会い、神の指示を聞いて何をしていくのか、今、待つのか、進むのか、後退するのか、その声を聞いて歩んでいきます。
ところが、分からないのです。分からないことが多いのです。その時、私たちはどうするのでしょうか。注意していきましょう。
動かないのです。分からないなら、動かない、そのままでいるのです。そうしたら「神の示唆」は何度も来ます。
例えば、ヨセフは総理大臣になると決まっていました。それが分からないから、そうだとはっきりさせるため何回も同じ夢を見ました。そのように何度も来ます。そして私たちは間違っていないか確かめていきます。神も、確かめて進みなさいと言っているのです。
では、聖霊の働きですが、イエスは色んな事を教えたかった。でも、彼らは聖霊がまだ注がれていなかったので未信者のように理解できなかったのです。
「わたしには、あなたがたに話すことがまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐える力がありません」(ヨハネ16:12)
なぜ、耐える力がないのでしょうか。それは理解させるのは聖霊様だからです。(エペソ1:17)
私が、イエス様が分かるようになったのは、聖霊様によって初めて分かったのです。私たちが、益々、聖書が理解できる、益々、神の導きが分かる者となるには、聖霊に聞く、聖霊に導いてもらうことです。(続く)
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徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
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