【CJC=東京】アフリカ中部ブルンジの首都ブジュンブラにあるサヴェリオ宣教修道女会修道院で7日から8日にかけて、高齢のイタリア人修道女3人が何者かに強姦(ごうかん)された上で殺害される事件があった。
地元警察によると、被害者のうちオルガ・ラスキエッティ修道女(83)とルチア・プリチ修道女(75)は7日午後に刺殺された。犯人は2人の遺体を岩でめった打ちにして逃亡したという。
さらに同じ修道院で翌8日未明、別の修道女も殺害された。遺体には殴打された痕があり、頭部が切り落とされていたという。他の修道女らの話から、ベルナデッテ・ボッジャ修道女(79)と判明した。
教会側は3人が強盗未遂事件で殺害されたとしているが、ブルンジ警察は、修道院で金銭が奪われていないことから殺害の動機は不明としている。
バチカン放送(日本語電子版)によると、3人は長年にわたりアフリカでの福音宣教に携わり、ブジュンブラの聖マリア・グイド・コンフォルティ小教区で司牧活動、特に医療関係で献身的に奉仕していた。今回の事件によって地域の関係者や信徒たちの間に深い不安と衝撃が広まっている。
この悲劇の知らせを受けて教皇フランシスコは、直ちにバチカン(ローマ教皇庁)国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通じてブジュンブラの大司教とサヴェリオ宣教修道女会総長に弔電を送った。