【CJC=東京】米ミズーリ州ファーガソンで8月9日、黒人青年マイケル・ブラウンさん(18)が白人警察官に射殺された。事件に抗議する住民と警察の対立が激化、ジェイ・ニクソン州知事は16日、非常事態を宣言、ファーガソンに午前0時から同5時までの夜間外出禁止令を発令した。
ブラウンさんの葬儀は25日、セントルイスの「フレンドリー・テンプル・ミッショナリー・バプテスト」教会で行われ、黒人を中心に4500人が参列した。出席した黒人系団体の代表らから人種差別の根絶や事件の再発防止を求める声が相次いだ。
教会の外では射殺に抗議する人々もいたが、遺族側が平和的な抗議活動を求めたため概して平穏だった。事件で休校が続いていた学校も再開し、地域に日常生活が戻ってきた。
黒人運動指導者アル・シャープトン牧師は「黒人はギャングでも凶悪犯でもない。われわれへの軽蔑には怒りを感じてきた」と語り、黒人への偏見を非難した。