【CJC=東京】ネパールで2年間拘禁されていたチェダル・ロミ・ボテ牧師(37)が7月17日釈放されたことを、NGO(非政府組織)「殉教者の声」(カナダ)が明らかにした。
ボテ牧師は2012年10月、ネパール北東部の自宅で過激派ヒンズー教徒による焼き討ちにあい、その後逮捕された。暴徒はネパールでは禁忌(タブー)とされている牛を牧師が購入し、自分で殺し肉を食したことを非難していた。牛の殺害が犯罪行為だというもの。ただ肉食はヒンズー教徒以外には禁止されていない。
牧師は禁固12年の判決を受け、2年近く服役していたところ、プロテスタント系のNGOなどの働きかけの結果、7月17日釈放された。「殉教者の声」は世界各地の宗教的な迫害を監視している。