【CJC=東京】中国外務省の華春瑩・副報道局長は19日、断交状態にあるバチカン(ローマ教皇庁)と「建設的な」対話を行い、関係改善を進める考えがある、と明らかにした。共産党機関紙・人民日報系の環球時報(英語版)が20日報じた。
中国政府は教皇フランシスコが韓国訪問の際、搭乗機の領空通過を初めて許可。教皇は領空通過の際、往路、復路の2回にわたり中国に親善メッセージを送った。
教皇は帰途の18日、機内で記者団に「あすにでも中国に行きたい」と関係改善への意欲を示した。ただ「教会は中国内での活動の自由を求めている。その他の条件はない」とも述べ、公認カトリック団体の活動しか認めていない中国をけん制した。
華副局長は「中国政府は法に基づき宗教の自由を尊重し保護している」と反論している。