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原発

「川内原発の再稼働を止めさせよう」 地元牧師が本紙に語る

2014年8月15日17時55分
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関連タグ:原発

九州電力の川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を事実上認めた原子力規制委員会の審査書案に対するパブリックコメント(国民の意見募集)の締切日を迎えた15日、「川内原発の安全を考える市民の会」の代表を務める日本基督教団串木野教会の藤田房二牧師(82)は、本紙の問い合わせに対し、「一人でも多くのキリスト者に川内原発の再稼働について考えてほしい」とFAXで回答した。

毎日新聞の報道によると、友愛幼稚園(鹿児島県いちき串木野住吉町)の園長でもある藤田牧師は、7月17日に日本基督教団九州教区の梅崎浩二総会議長と共に伊藤祐一郎知事宛に再稼働反対を求める要望書を提出し、「私は子どもの命を預かっている。再稼働を容認しないようお願いする」と求めたという。

同紙によると、「川内原発の安全を考える市民の会」は6月23日に園児と保護者6組を含む15人でいちき串木野市役所を訪ね、「原発のない未来を願っている。子どもたちに自然豊かな古里を残していきたい」と、再稼働に反対するよう求める要望書を提出したという。

一方、同会は同日、藤田房二代表らが同市役所を訪れ、九州電力川内原発1、2号機(薩摩川内市)の再稼働に反対するよう求める要望書を田畑誠一市長に手渡したと、南日本新聞は報じた。

同紙によると、要望書は「川内原発で大事故が起これば、いちき串木野市の子どもたちは大量の被ばくを免れない」と指摘。藤田代表が園長を務める友愛幼稚園の園児や母親らも参加。母親たちは「子どもたちの生命と未来を守って」などと訴えたという。

橋爪健郎編著『原発から風が吹く—地震、事故、立地に揺れる南の辺境』(南方新社、1998年)には、「川内市に隣接する串木野市の市街地は、原発からの直線距離では川内の市街地とそう大差はない。この串木野市で五月末から市民が動き始めた。二度の地震とその後の余震で我慢の限界に至っていたのである。『川内原発の安全を考える市民の会(藤田房二代表)』が結成され、早速、運転停止を求める署名活動に入った。串木野市民を中心に瞬く間に署名は集まり、わずかひと月で六千九百七十四人に達した。この署名は、六月二十六日、川内原発に子どもを含め二十九人が訪れ手渡された。子どもが、対応した篠原次長に花束を贈り、運転停止への祈るような気持ちを表した」と記されている。

藤田牧師は2009年、市民団体「反原発かごしまネット」の「南の風通信」第2号に、「今から12年前、川内震度5強の鹿児島県北西部地震が起こりましたが、停止せずに運転を続ける原発は本当に脅威でした。『原発を止めて安全点検をしてほしい』怖さを身にしみて感じた市民たちが署名を集めて発電所にお願いに行った。これが私共、『原発の安全を考える市民の会』の始まりです」と記している。

西日本新聞などによると、同会は2009年6月16日、4月末から集めていた署名6007人分をいちき串木野市の田畑誠一市長に手渡し、川内原発3号機の増設に反対するよう求めた。

だが、南日本新聞によると、翌年11月に鹿児島県の伊藤祐一郎知事が増設に同意すると、藤田牧師は「すべてが結論ありきのセレモニー。市民にあきらめムードもあった」と無念そうに語ったという。しかしその後、3号機は2011年4月、福島第一原発事故を受けて、伊藤知事が「建設の手続きの凍結」を表明した。

「福島原発の事故もまだ収束しておらず、多くの作業員の方々が、放射能に被ばくしながら、処理にあたっておられる。また、原発事故による放射能汚染のため、多くの方が故郷に帰れないでおられる。放射能事故がどれほど大きなダメージを与えるものであるか、大気に海に放出されてしまった放射能の今後の影響も不明である。原発による核のゴミは何万年も管理していかなくてはいけないが、その処理法も確立していない」と、藤田牧師は本紙にコメントを寄せた。

藤田牧師はまた、「神が創造されたこのすばらしい地球環境やかけがえのない存在である人の生命を破壊してやまない原子力から脱すること、そして自然エネルギーによる社会をつくること、その一歩を歩みだす大きなチャンスを今、神から与えられているのではないか」と述べた。

そして、藤田牧師は「神が、私たちキリスト者一人ひとりに語りかけてくださるよう、またそのために行動する一人ひとりに神の導きと守りを祈っている」と語った。

関連タグ:原発
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