ロシアとの国境に近いウクライナ東部の上空を飛行していたマレーシア航空の民間機が撃墜されたことを受け、世界福音同盟(WEA)は、犠牲者への哀悼を示すと共に、同地域における和解のために祈りを求めた。
WEAは、航空機が撃墜された17日に直ちにコメントを発表。WEAのジェフ・タニクリフ総主事は、「愛する人を失った全ての家族、友人に哀悼の意を表明します」と述べた。
一方、航空機墜落の正確な原因解明が行なわれる中、今回の墜落は同地域で続く紛争の当事者による戦闘行為によるものである可能性が高いとし、「これがはっきりと判明すれば、WEAは同地域における紛争に全く関わりのない民間人に対するこのような暴力行為を強く非難する」としている。
タニクリフ氏は、「この悲劇により家族や友人を失った人々、またこの航空機に搭乗していた自国の民を失った国々のために、われわれの世界中の教会に祈るよう呼び掛ける」とコメント。「そして再度、ウクライナのために、またこの地域で続く紛争のために祈り、平和的で永続的な解決がなされるよう祈ることを求める」と語った。
また、「今回の状況は、いかに複雑であろうと、紛争解決のための平和的なアプローチのために、われわれ全ての者が共に取り組まなければならないことを思い起こさせる」と言い、「WEAは、その世界的な加盟諸教会の中にあって、平和構築と全ての人々の和解に参加し、支援して行く任を与えられています」と述べた。