誤認逮捕者4人を出したパソコンの遠隔操作事件で、IT関連会社元社員の片山祐輔被告(32)が、「自分が真犯人」などと一連の事件への関与を認めた。東京地検から保釈取り消し請求を受けていた東京地裁は20日午前、保釈の取り消しを認め、片山被告は都内の弁護士事務所で対応を協議していたところ、身柄を拘束された。NHKなどが伝えた。
片山被告が裁判に出廷していた今月16日には、自分が真犯人だとするメールが報道各社に届いたが、このメールについても片山被告が自演で送ったことを認めたという。警視庁は、片山被告が前日15日に都内の河川敷に埋めたスマートフォンから、タイマーを仕掛けてメールを送ったとみて調査をしていた。河川敷から発見されたスマートフォンには、16日に送られたメール全文が残っており、片山被告のDNAも検出されたという。
NHKによると、片山被告は19日午前から連絡が取れなくなっていたが、19日夜に弁護団に連絡があった。そして、一連の事件について「自分が真犯人」と認めたほか、16日のメールも片山被告が送ったものだと認め、「死のうと思ったが死ねなかった」など話したという。
片山被告はこれまで一貫して無罪を主張。16日のメールについても「信憑(ぴょう)性が高い」などとし、自身の無罪を主張していた。