週刊漫画誌『ビックコミックスピリッツ』(小学館)に連載中の人気漫画『美味しんぼ』の中で、原発事故のあった福島に対する風評被害につながる表現があると批判が出た問題で、同誌編集部は、19日に発売される同誌最新号(25号)などに、識者や専門家からの見解や批判などを集約した10ページにわたる特集記事を掲載する。一方、『美味しんぼ』は、問題となっている「福島の真実」編が同号で最終回を迎え、その後は休載する。休載は当初から予定されていたものだという。
国内主要紙は17日、19日に発表される同誌編集部の見解を事前に入手し、内容の一部を伝えた。報道によると、編集部は同号で「ご批判、お怒りは真摯(しんし)に受け止め、表現のあり方について今一度見直して参ります」とする見解を掲載する。
また、特集記事は10ページにわたり、有識者13人の見解のほか、福島県や同県双葉町などの自治体から寄せられた抗議文を掲載する。
同編集部はこれに先立ち12日、公式ホームページに「スピリッツ24号の「美味しんぼ」に関しまして」とする文を公開。「皆様からお寄せいただいたご批判とご意見は真摯に受け止め、今後の誌面作りに活かしてまいります」としている。