愛知県知立(ちりゅう)市の団地で14日午前11時35分ごろ、ブラジル国籍の男が、職務質問をした愛知県警の警官から拳銃を奪い発砲。発砲した2発のうち1発が警官の右腕に命中し貫通する事件が発生した。男は別の警官に取り押さえられ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。時事通信などが伝えた。
同通信によると、上半身裸の男が奇声を上げていると110番通報があり、同県警安城署の警官2人が現場に駆け付けた。男は木の棒を持っており、男性巡査部長(51)が職務質問しようとしたところ、もみ合いになり、男が巡査部長が腰に装着していた銃を奪い、発砲。2発目が命中した。
男は、同団地に住むブラジル国籍、職業不詳のツダ・ラウロ・ヤスオ容疑者(58)。意味不明な言葉を話していたという。
一方、ツダ容疑者が発砲した2発の銃弾のうちもう1発がどこに発射されたかはわかっていない。発砲を受けた巡査部長は1週間のけがで病院に運ばれた。周辺の住民にけがはなかった。