宮﨑県内の高速道を走行していた宮﨑交通の路線バスが、11日夜バスジャッックに遭った。12日未明には、バスに立てこもっていた住所不定・職業不詳の佐藤成一容疑者(45)を、監禁容疑で現行犯逮捕。けが人はなかった。国内各紙が伝えた。
報道によると、11日午後10時ごろ、「刃物のようなものを持った男が立てこもっている」と110番通報があった。佐藤容疑者は長さ20センチほどのはさみで運転手を脅し、同県のえびのへ迎えと命令。バスは九州自動車道のえびのインターチェンジで降り、近くのコンビニの駐車場に停車した。運転手がトイレのためにバスから出た際、警察がバスに乗り込み、佐藤容疑者を取り押さえた。
バスには運転手と乗客合わせて10人が乗っていたが、途中6人が降ろされ、佐藤容疑者を取り押さえた時には運転手と乗客合わせて4人がバス内にいた。
佐藤容疑者は、えびの市内にいる育ての親との面会を求めていたというが、警察は動機などを詳しく調べている。