マレーシア教会協議会(CCM)やマレーシア福音同盟(NECF)は、今月13日以来、それぞれのウェブページで、8日に消息を絶ったマレーシア航空370便のために祈りを呼び掛けている。一方、同国のナジブ首相は24日、同便はインド洋南部で航路が途絶えたと発表した。
「クリスチャンとして私たちはマレーシア航空370便の謎めいた失踪の結果、愛する人たちを失った家族の方々の苦悶や痛みを共有します」と、CCMはその呼び掛け文で述べている。「私たちは、行方不明の人たちと非常に心配しているそのご家族を憶えるために、日曜礼拝に特別な祈りを含めるよう、全ての教会に呼び掛けます」
「航路上で行方不明になっている人たちに対する記念として、私たちは詩編121編1節を自らの心に留めることにします」とCCMは記しており、「私たちは、日曜礼拝の間に祭壇の上で特別なろうそくを灯すよう各教会に促します」と呼び掛けている。
一方、NECFも、「370便に関わる人たちのご家族の方々に希望が失われつつあり、そしておそらく心配が高まるこの時にあって、NECFは加盟教会に対し、370便の中の人たちの苦境のために、根気強い祈りのうちに私たちの主に依り頼み、祈り続け、徹夜祈祷を行うよう呼び掛けます」としている。「そのご家族やご友人、そして370便に関わるどんな人たちのためにも、ぜひ祈ってください」
NECFは祈りのポイントとして、下記の3点を挙げている。
1. 私たちのあらゆる苦難の中で私たちを慰めてくださる、私たちの慈愛の父、すべての慰めの神に祈ること。私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるように。(コリント二1・3〜4)
2. 関わっている全ての捜索隊のために祈ること。370便の機体を早く見つける知恵を持つことができるように、そして彼らの任務に油断のないように。
3. 神からくる強さと平和のために祈ること。たとえ結果がどうなったとしても、失踪中の航空機の乗客のご家族やご友人のために。
CCMのフェイスブックページによると、370便のための多宗教による祈りが12日、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外にあるブリックフィールズという町の仏教精舎で行われたという。
CCMは18日、同ページで、「マレーシア航空機の乗客・乗員を、そしてそのご家族のためにも、祈りのうちに憶えるようあなた方をお招きします。この困難な時にあって、私たちは彼らの近くにいるのですから」というローマ教皇フランシスコの言葉を分かち合うよう呼び掛けた。