【CJC=東京】教皇フランシスコは1日、バチカン(ローマ教皇庁)の聖パウロ6世ホールで開かれた新求道共同体の「宣教家族」派遣式で、参会者数千人に、カトリック教会の総体的な一致こそが、共同体の実践方法の詳細より重要だとして、信仰を地球規模に広めるには、現地の慣習と司教の指導に従わなければならない、と説示した。
新求道共同体メンバーは100万人を超えているとされ、信徒の訓練方法や典礼が独自方式で、また各地に「異邦人への宣教団」と呼ばれる「宣教家族」を派遣することで知られる。前教皇ベネディクト16世は共同体の典礼面での独自性を懸念していたと見られていた。
教皇は、全世界に信仰を広げる「宣教の教会」を期待しているものの、共同体にはなお説示が必要であることを明確にした、とメディアは報じている。
共同体の創設者の1人、キコ・アルグエリョ氏は、宣教チームが、現地の司教の要請があった所に送られている、と指摘したとも伝えられる。