救世軍の3つの小隊(教会)が、岩手県大船渡市の東日本大震災被災者のための仮設住宅を訪問した。仮設住宅では、地域住民を集めてのお茶っこを開き、花鉢やタオル、メッセージカードを配布した。救世軍がウェブサイトを通じて訪問の様子を伝えた。
救世軍によると永沢仮設住宅を訪問したのは昨年12月31日。前橋小隊の関東地区士官と新潟小隊、仙台小隊が参加し、現地に到着後、まずはおおふなと夢商店街協同組合理事長の伊藤修氏を訪問した。その後、団地内の通路に分かれて子ども会とお茶っこの案内を行い、集まった子どもたちとともにゲームを中心にグループに分かれての対抗戦(じゃんけん汽車、リレー、ビンゴ)などを行った。これには保護者や仙台から参加した家族も加わったという。集会所の外では、仙台小隊長夫妻が、綿菓子とホットココアを配布した。
お茶っことは、近所の人々が集まってお茶を飲みながら語り合うもので、仙台地方でこのように呼ばれ親しまれている。しかし、震災後はお茶っこを開く機会が少なくなっている地域もあるという。今回のお茶っこでは民謡、パントマイム、讃美歌などを披露し、日本基督教団大船渡教会の村谷牧師も参加したという。
救世軍はお茶っこが開かれている間、集会所の外では並行して、シクラメンの花鉢とタオル、メッセージカードなどが入った配布用のセットを作った。花鉢は地元の村上園芸に注文したもので120個用意された。救世軍はこのセットを2人ずつ3組に分かれて仮設住宅を声掛けしながら回って配布した。不在の所にはカードにメッセージを添えて玄関口に置き、学校や施設にも届けたという。