【CJC=東京】教皇フランシスコは10月28日、欧州歴訪中のアウンサンスーチー氏とバチカン(ローマ教皇庁)使徒宮殿の教皇書斎で会見した。同氏は政治犯として自宅軟禁されていたが、獄中でノーベル平和賞を受賞した。ミャンマー最大野党「国民民主連盟」(NLD)党首。教皇は、ミャンマーで頻発する仏教徒とイスラム教徒の衝突を念頭に、宗教間の対話の必要性を強調した。
バチカン報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は「教皇とアジア世界の象徴的存在との間に一致と合意の感覚が満ちていた」と記者団に述べた。教皇はアジア大陸訪問の願いをスーチー氏に語ったという。