毎年全国で40教派以上の教職信徒が参加する超教派聖会「日本ケズィック・コンベンション」が、2月1日から28日までの約1カ月間、全国10カ所で開催された。もっとも歴史のある箱根大会には、教派を超えて教職信徒ら445人が参加した。箱根大会に続いて23、24の両日に東京・淀橋教会で開かれた東京大会では、英国ケズィック・コンベンション前委員長のジョナサン・ラム(Jonathan Lamb)氏と、聖書協会世界連盟総裁のロバート・カンビル(Robert Cunville)氏が講演した。
東京大会2日目最後の集会でカンビル氏は、ヨブ記を本文に、敬虔に生きる人が受ける試練や誤解、苦難の意味について「(その人を)謙遜にするため」と説き、「神の用いる人は、自分が神の前に何もない者だと知っている人だ」と述べた。
カンビル氏は、ヨブが謙遜になったのは、ヨブの罪を指摘した4人の友人の言葉によってではなく、ご自身の威厳を示された神の言葉によったと強調し、「あなたが神の栄光をとらえるとき、自分が神の前に何もない者だと気づく」と語った。また、「他人を裁く者であってはならない」とし、「もし我々が神に仕える者となりたいなら、互いに愛し合う者でなければならない」と説いた。
カンビル氏は、「(イエスが十字架につけられた)カルバリの丘で、すべての霊の戦いにはすでに勝利が収められている」と説き、「キリスト者生活の基本は、イエスの血潮によって罪が洗い清められたということ」と強調した。
最後にカンビル氏は、「あなたはイエスの血潮によってすべての罪が洗い清められたという確信を持っているか」と問いかけ、罪を悔い改め、もう一度イエスを心に迎え、それを公にするよう呼びかけた。招きに応じ、大勢の教職信徒らが講壇の前に進み出て跪き、神の前に再献身した。