23日、東京都内で行われた東京百人会懇親会で、クリスチャン衆議院議員柴橋正直氏が最近の国政に対する取り組みを報告した。
東京百人会は、若さと情熱で日本再建のために取り組む柴橋議員を育てたいという東京都と近郊県在住および、その地域在住で東京で活動する機会の多い有志で、組織的に応援する政治資金団体として昨年8月に設立された。
百人会会長でカネボウ薬品元会長の三谷康人氏は、「今我々は将来のために何をしなければいけないでしょうか。増税など目先のことだけやっていれば、日本は大変な危機に直面してしまいます。今は危機から転換するための最大のチャンスでもあり、それをやっていただきたいと願っています。世界の中でどう動いて行くべきか。世界が激変している最中にあって、日本だけが順調ということはなく、日本も円高で大変な状況にあります。世界の中における日本はどうあるべきか。人口減少というどうしようもない流れにおいて、その中でどういう成長戦略、どういう日本を創っていくのかが、今の政治に課せられています。勇気を持って決断して国民を説得し、説明して引っ張っていってもらいたい。現状維持の見本を示した上で、決断して引っ張って行くのが経営者です。その姿が今の日本の政治にも必要です」と述べ、柴橋議員について「バイブルを持って、バイブルを片手にして立ち上がってもらっている我々の最大の希望です。日本の将来の道を切り開いていってもらいたい」と激励した。
柴橋氏は最近の野田政権における自身の取り組みについて、「国会の中で一番の重点政策として成長戦略に取り組んでいます。おそらく7月下旬に日本再生戦略を野田政権で提出させていただきます。ありとあらゆる分野について我が国がどのように規制改革、法律改正をしていくべきか、どの分野に特に力を入れて取り組むべきかという政策がパッケージになっており、古川大臣を中心に取り組んでいます。このカウンターパートとして党の成長政策調査会の中で、成長戦略チームの役員の立場をいただいて日本再生戦略のさまざまな政策作りに関与させていただきました」と説明した。民主党岐阜県第1総支部代表でもある柴橋氏は、東日本大震災被災地の福島県の子どもたちを岐阜県の保養施設に招待し、夏休みを楽しんでもらう取り組みを進めていることも紹介した。
野田政権の成長戦略について柴橋氏は「我が国は今まで成長戦略が全くなかったわけではありません。歴代政権下でずっと成長戦略を作ってきましたが、それがきちんと実行されてこなかったことが問題でした。規制改革、法律改正となると必ず反対や抵抗があり、よほどの政治リーダーシップのもとで実行しなければ、普通に取り組んでいると全然進みません。閣議決定までしても、最終的にはそれが進んでいないということは日常茶飯事です。成長戦略は一年経過してどう進んでいったかということを検証しなければいけませんが、短期の政権交代によってもう一度別の政権下で成長戦略を作り直すということが数年間行われてきたのが日本の現状でありました。今回の野田政権の日本再生戦略は、過去からの連続性の中で特に『なぜ進まないか』というところまできちんと検証してその政策戦略を取りまとめたところに大きな意義があると思います」と説明した。
柴橋氏は政策調査会のPFI(民間資金を活用した公共施設整備)小委員会事務局長として地域経済活性化のために年金資金や郵貯マネーを拠出できるようにしていくための作業に取り組んでいるという。
牧師家庭で生まれ育ち、いつも聖書を肌身離さず携えているという柴橋氏は、最近自身に与えられた御言葉として「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい(Ⅰテサロニケ5・16~18)」を紹介し、「こういう局面であるからこそ、いつも喜んで絶えず祈り、すべてのことについて感謝したい。そしていつも喜び、絶えず祈りすべてのことについて感謝する心を共有させていただいて、皆さんと一緒に厳しい国難を乗り越えていきたいと思います」と述べた。