20日炎リバイバル教会(東京都足立区)で開催された「夢と希望を語る~今こそ絆で復興を!」と題した講演会で、政治の第一線で活躍中のクリスチャン衆議院議員柴橋正直氏が自身の信仰の生について証しした。
柴橋氏はヨシュア記1章5節~9節を引用し、自身の人生に神様の言葉が直接働きかけた経験を証しした。母の胎内にいる時から賛美や御言葉を聞き、牧師の家庭で厳しく育てられた柴橋氏は、「『牧師の息子は牧師』という無言のプレッシャーを直接間接に受けてきました。『お父さんの跡を継ぐのでしょう』と周囲に思われていましたが、政界に進出することになりました。教会の牧会はできませんが、日本国の牧会はできると信じています」と力強く語った。
生まれたときからクリスチャンホームで育てられた柴橋氏にとって、人生のどこかでキリスト教を信じるに至ったという時点は存在せず、「生まれたときから、神様は当たり前のように存在していると信じて生きてきました。空気が存在することを否定しないように、私にとって神様は否定しようのない存在です」と語った。
~暗証聖句が大きな財産~
子ども時代には、家庭で聖句の暗証をずっと行ってきたという。柴橋氏は「毎週一回家族が集まり、一月の一週目にひとつ、二週目に二つ、一年を超えると50を超える暗証聖句を父の前で話さなければなりませんでした。そうしなければお年玉ももらえず、おこずかいの額も上がらないという厳しい環境の中で聖書の御言葉に親しんできましたが、その暗証聖句が今大きな財産となっています。いざという時に必ずこの幼い頃から染みついている覚えた聖書の御言葉が、大きな力を発揮してきます。神様は直接語ってくださることもありますが、聖書の御言葉を通じても語ってくださいます。両親に大変感謝しています」と述べた。
~主は生きておられるという体験~
柴橋氏が本当の意味で神様に出会ったのは大学受験のときであったという。第一志望大学として前期と後期両方を出願していた大阪大学の前期試験で失敗し、落ち込んでいたときに「わたしがあなたを大阪に連れていく」と初めて神様の明確な声を聞いたという。神様の声を聞いたことを受け、夕方から少し図書館で勉強し、後期試験に挑んだところ、ものの見事に勉強した得意分野が問題に出て来て、大阪大学に行くことができたことを証しした。その後そのような事が続々と自身の人生に生じるようになってきたという。柴橋氏は自身の信仰の生を振り返り、「神様は、まずは絶望を与えてくださいますが、それからわずかな期間で希望を与えてくださるお方です。その時『主は生きておられる』と言うことを体験しました」と証しした。
銀行に就職することが決まっていた大学卒業時の卒業旅行先で、また神様が「この国を愛し、この国のために働くことは幸いである。この地はあなたにそれを求めた」と語る声を聞いたという。その後銀行員として大手銀行に務めながら、ずっと神様に「この国を愛し、この国のために働くということはどういうことでしょうか」と祈り求め、「銀行マンとして働くことがこの国のためになるのか」ということを自問自答し続けていたという。
~断食祈祷で政界入りを決意~
そのような中にあって、新幹線に乗っていたとき、神様が「断食に行きなさい」と言われる声を明確に聞き、銀行に辞表を提出し8日間祈祷院で断食祈祷を行ったという。そこで本当の意味で、「政治の世界に進んで行くことがこの国の祝福のために働くことである」という確信を祈りの中で得て、民主党に入党するに至ったという。
その後初選挙は落選し、党内からも公認候補とならず放置される時期が生じたものの、柴橋氏は「『神様にやれ』と言われてやっています。自分から勝てそうにないから(政界から)ギブアップするとは絶対に言えないと思い活動を続けてきました。そのような中、神様が『わたしがあなたを祝福し、あなたを立てる』と言ってくださいました。それを聞いて、歩きながら涙が出てきました。神様に従っているのだからこそ道が開けることを信じています」と証しした。
2009年に初当選し、現在民主党岐阜県第一区代表として政治の第一線で活躍している柴橋氏は、「今民主党には大逆風が吹いています。しかし丸ノ内線の国会議事堂前を歩いていた時、『堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい(Ⅰコリント15:58)』という言葉を神様が与えてくださいました。たまたま自分の頭の中に子どもの頃覚えた暗証聖句が思い浮かんだのだろうかとも思いましたが、その後神様が『わたしが信頼できないのか』と付け加えてくださいました。神様に言われて今の仕事をさせていただいています。堅く立って動かされることなく信頼しろと言われたことを信じることで、V字回復をして本当の意味で堅く立てるようになりました。結果は後から神様がつけて下さると確信をしています」と現在の信仰を証しした。
~失われた土地を回復する―神の言葉から与えられた使命~
東日本大震災から一年を経た今、柴橋氏は政治家として「『強くあれ、雄々しくあれ』という暗証聖句はよく聞きます。『あなたを見離さず、あなたを見捨てない』という御言葉も良く知られています。ヨシュア記で私が特に示されたのは6節の『わたしが彼らに与えるとその先祖たちに誓った地を、あなたは、この民に継がせなければならないからだ』という箇所です。この聖句は、当時のイスラエル人のためだけに言われたことだけではなく、東日本大震災から一年が経った今、津波と原発事故によって多くの土地が失われたままになっていますが、『あなたがたが継がなければならない地』はやはりきちんと相続をしていかなければなりません、『失われた土地は回復しなければならない』ということを示されました。まさに日本の今日の政治が神様の御言葉にきちんと立脚して、『必ず津波で被害を受けて今そこに住めなくなって活動できなくなっている土地をもう一度取り戻す』、『福島第一原発があるところさえも、私たちが受け継ぐ地として必ず将来回復しなければならない』ということを神様の御言葉から示されました」と述べた。
~人は神様に愛されるために創られた最高傑作、一人一人使命がある~
またキリスト者として「クリスチャンの役割と言いますと、一人一人のクリスチャンの働きや姿を通じて、そこにイエス様の姿を見、福音を多くの人が知るようになると思っています。政治の世界での働きを通じて、イエス様の福音を多くの人が知ることができるようにと祈っています。一番聖書で有名な御言葉であるヨハネの福音書3章16節に『永遠のいのちを持つ』ことが書かれてありますが、まさにこれはグッドニュースであります。 人は神に愛されるために創られた最高傑作であり、それぞれの人に必ず使命があるということを信じ、人間の本来の姿、創造された時の姿が回復され、ひとりひとりがそのことをつかみ直して神様との正しい関係を築くときにリバイバルが起こると思っています。政治の中でその実践をしていくことで、先頭に立ってこの国を主にあって変えていきたいと思っています。本当に最近神様か色々な御言葉をいただいており教えられています。そのことに忠実に、信仰で歩んでいきたいと思っています」と語った。
※柴橋正直(しばはし・まさなお)氏:地盤・看板・かばんゼロから政界入りを志し大手銀行を退職。初選挙は落選。4年間毎朝の地道な街頭演説等を経て09年初当選。一期の若手ながら野田首相に近くパレスチナ問題について直接提言、小沢前代表に一対一で退陣要求等、全力で日本変革活動中(ホームページはこちら)。