東日本大震災当日の3月11日に開かれた前回大会から約1年。第12回国家晩餐祈祷会が9日午後6時から、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催された。全国から教職信徒ら約420人が集まり、心を合わせて日本の祝福を祈った。代表祈祷で日本民族総福音化運動協議会総裁の奥山実氏は、「主よ、日本を憐れんでください」と力を込め、「日本があなたを礼拝し、あなたに立ち返り、この日本のクリスチャンたちが世界宣教の達成のために用いられますように」と祈願した。
冒頭にカトリック大阪大司教の池長潤氏が開会祈祷をささげ、大会顧問の土肥隆一衆院議員、今野東参院議員、柴橋正直衆院議員、大会会長で日本CBMC理事長の井上義朗氏が挨拶した。また、来賓として出席していた米クリスチャンジャーナリストのフィリップ・ヤンシー氏も挨拶した。講演では、福島第一聖書バプテスト教会牧師の佐藤彰氏が被災体験を語った。福音歌手の森祐理さん、ビョン・ホギルさんも出演し、賛美をささげた。
代表祈祷では、柴橋氏、元カネボウ薬品会長の三谷康人氏、本郷台キリスト教会牧師の池田博氏、土肥氏、奥山氏が、▼日本の政治と各界のリーダーのため▼日本と世界の経済のため▼アジア諸国と世界の平和のため▼日本の福音化と未来のため▼被災地の癒やしと人々の希望のためにそれぞれ祈りをささげた。
三谷氏は、「主よ、愛と信仰とをもって未来の希望を切り開く、そういった英知をもったクリスチャンのリーダーを育ててください。多くの人たちがいまそれを待ち望んでおります」と祈った。またイザヤ書43章19節を引用し、「これから日本の大きな課題を解決していくためにイザヤの約束のように、新しい道を設け、川を流してください。そして私たちの信仰が強められ、いまの混沌とした社会の中にあって、地の塩、世の光となって雄々しく歩むように導いてください」と祈った。
池田氏は、歴代誌下7章14節から16節を引用し、「いま私たちはあなたのみ言葉の約束のもとにへりくだります。私たちは、世界のすべての人は、あなたのみ顔を避け、罪の道に歩み続けてきた者です。神よ、私たちはあなたのみ心を避け、そむき、多くの罪を犯し続けました。その罪をおゆるしください」と祈った。さらに、「私たちは平和を壊し、仲たがいをし、争う者になってしまいました。人と人との間、民族と民族との間、国と国との間、世界の平和が壊れています。世界がいまや破滅に向かっています。そんな破壊する者でしかない私たちを、平和をつくる者につくり変えてください」と願った。最後に池田氏は、アジア諸国をはじめ世界各国の祝福を祈り、「日本を、アジアを変える大事なリバイバルの国としてあなたが用いてください」と願った。
最後に参加者全員で「ふるさと」を合唱し、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師の峯野龍弘氏が祝祷をささげた。