私はこれまで多くの書籍執筆者たちと共に働いてきました。他にも講演者や、アーティストその他クリエイティブなご活動をされておられる方々と共に働いてきました。最善の特権が得られたときもあれば、最悪の状態に忍耐しなければならない試練のときもありました。そこで分かったのは、クリエイティブな仕事をされる方の9割は道の途中で倒れてしまっているということです。
最後まで成功できるか成功できないかは、その人の才能によるのではありません。確かに才能もその一部の役割はなしているでしょうが、実際あまり才能のない人が成功していたり、とてつもなく才能があるのに、成功する機会に恵まれないという例が多くあります。
私はこの決定的な違いは何かと聞かれれば、「思考の仕方の違い」にあると思っています。成功するクリエイティブの方々は、成功しないクリエイティブの方々に比べて異なる思考法を有しています。以下に私が発見した7つの成功する思考法を挙げたいと思います。
1.大きく考える。
成功するクリエイティブの方々は大きいことを考えています。最高のクリエイティブの方々は「大きくなるか、家に帰るか」の二者択一しかないと考えています。本の執筆、演説の準備、アルバムのレコーディングをするときに困難に陥ったならば、彼らはできる限りの最大のインパクトを与えようとします。彼らは仕事にかかる時間について気にせず、いつも大きな夢を抱いています。そして常に「皆の期待を上回る何かをすることができないか?」と問いかけています。
2.責任を持つ。
最高のクリエイティブの方々は自分たちのやった仕事の結果に責任を持ちます。他者の助けなしには有名になれないと認識しつつも、自分たちが有名になったり、成功したりするために他人の力に依存しようとは思っていません。彼らは彼ら自身の仕事が市場でどのように受け入れられるかに対する責任を持っています。
3.良く聞く。
最高のクリエイティブの方々がすべてを把握しているわけではありません。しかし一つの事、たとえば書くこと、話すこと、歌うことについて自分が秀でていることを認識しています。しかし一方で自分の作品の販促の仕方や管理の仕方などすべてのことをひとりでできるわけではないことも分かっています。その結果、彼らはより経験のある人々の声を良く聞いて行動しています。最終的にこのことが成功の可能性を高めるのにつながっています。
4.助けを求める。
最高のクリエイティブの方々は彼らの作った作品への最終的な責任を受け入れる一方で、彼らが成功するために必要なすべての人の助けを求め、自分に関わりをもつようにさせています。なぜなら彼らは成功するために必要なすべての事をひとりですることができないことを分かっているからです。その結果、彼らは世界レベルのチームを自身のまわりに形成するようになります。そして彼らは継続的に「私のやりたい事を助けてくれる他に私に関わりを持ってもらえる人は誰がいるだろうか?」と問い続けています。
5.熱心に働く。
最高のクリエイティブの方々は決して怠け者ではありません。本が書ければ、演説の準備ができれば、アルバムがレコーディングされれば仕事は終わったも同然だとは決して思っていません。現実面で言えば、その時点からやっと彼らの仕事がスタートしたと言えるのです。彼らは作品や自身を目立たせようとする華々しい仕事よりもむしろ、普通のクリエイティブがやりたがらなさそうな日の目に当たらない仕事を熱心に行うことで成功につなげようと努力しています。
6.謙虚に振る舞う。
最高のクリエイティブな方々は、「成功する」ということは一時的なことですぐに倒れてしまうようなものであることを理解しています。自分だけで成功する道を保ち続けられるわけではないことを知っています。そのため、他人に対し感謝の心を忘れず、謙虚に振る舞っています。成功すればするほど、傲慢になりたいという誘惑が襲ってきますが、彼らは傲慢になることが彼ら自身の身を滅ぼすことにつながることを理解しているのです。
7.褒めることを惜しまない。
最高のクリエイティブの方々は作品についてのすべての責任を持ちますが、そのクレジットについては最小限の事しか求めません。彼らは自分の作品をたくさんの人々にすぐに分け与えようとしています。このようなクリエイティブの方々は公の場で他者への賛辞を言うことが得意であり、他人をスポットライトの下に置いて、他人に光を当てようとしています。
以上の7つのことから、成功するには、あなたが思っている以上自分自身の思考のコントロールをしなければならないことがおわかりになられるのではないかと思います。また成功するための勝利を確信した思考態度を身に着け、成功する思考を行う習慣をつけることが必要です。この習慣こそが成功し続けるクリエイティブとそうでないクリエイティブを分かつものであると言えるでしょう。
トーマス・ネルソン 会長(前CEO) マイケル・ハイアット氏
トーマス・ネルソンは世界最大のキリスト教書籍出版会社である。米国内では書籍出版貿易で第7位となっている。同氏のブログ(http://michaelhyatt.com)では、指導者として必要な福音的思考法やウェブサイトによる効果的なビジネス法、出版業界に関するトレンドなどを紹介している。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
シリア語の世界(20)名詞1・ヨハネ黙示録の賛美歌3―5章12、13節― 川口一彦
-
聖書のイエス(6)「わたしはさばきのためにこの世に来ました」 さとうまさこ
-
超自然的現象と科学(11)アガペー再考―アガペー以上の大きな愛「ドード」発掘 愛多妥直喜
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
ミャンマー地震、国内のキリスト教NGOが緊急募金開始
-
主にある救いと教会のイメージを持って歩もう 万代栄嗣
-
人生を変えることができるのは誰? 菅野直基
-
ワールドミッションレポート(3月31日):スーダンのコロマ族のために祈ろう
-
ワールドミッションレポート(3月30日):北マケドニア 種まきと弟子化を続ける宣教のバン
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
ミャンマー地震、国内のキリスト教NGOが緊急募金開始
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
超自然的現象と科学(11)アガペー再考―アガペー以上の大きな愛「ドード」発掘 愛多妥直喜
-
聖書の売り上げが5年間で87%増加、英国 Z世代がけん引か
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
人生を変えることができるのは誰? 菅野直基
-
第3回臨床牧会教育(CPE)参加者募集 オリブ山病院で6月30日〜7月11日 「信仰の実践としての医療におけるスピリチュアルケア」
-
主は生きておられる(236)ありがとう、つぼみ 平林けい子
-
シリア語の世界(20)名詞1・ヨハネ黙示録の賛美歌3―5章12、13節― 川口一彦
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
教会で斬首されたキリスト教徒70人の遺体見つかる コンゴ東部北キブ州
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
パリ外国宣教会、所属司祭らによる性暴力の報告書を公表 日本でも被害訴える声
-
聖書の売り上げが5年間で87%増加、英国 Z世代がけん引か
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
世界のクリスチャン700万人が参加、テクノロジー駆使した25時間集会「Gather25」
-
日本キリスト教病院協会、新会長に笹子三津留氏
-
アメリカ合衆国長老教会、性自認や性的指向に基づく差別を禁じる教憲修正案を正式承認