ハ・ヨンジョ氏は長年透析治療を受けるなど闘病生活を送っていた中、1日突然の脳出血のため韓国ソウル新村にあるセブランス病院で緊急手術を受けた後、意識不明となり、そのまま意識が回復することはなかった。
ハ・ヨンジョ氏は1965年、韓国大学校教会(CCC)に入り、翌年の夏に開かれた修養会で召命を受け、そこで7年間奉仕、1976年に牧師按手を受けた。按手を受ける2年前から芸能人たちと聖書勉強を始めていたが、按手と同時に芸能人教会を開拓した。当時同氏は1日4時間ずつ寝て、7回説教する徹夜・断食祈祷を続けていたという。
芸能人教会の会堂が完成する1980年、ハ・ヨンジョ氏は体調が悪化し、検査したところ肝硬変と判明。辞任後、英国に渡った。英国で彼は多くの宣教団体や教会、学校に接し、そこで得た経験を活かして1985年、韓国に戻ってオンヌリ教会を創立した。
以後20数年間、オンヌリ教会は韓国全土と全世界に拡大、CGNTVも設立した。近年には日本や台湾などで、アジア圏に宣教するための伝道集会「ラブソナタ」と「ACTS29」のビジョンにも導かれ、精力的に活動していた。
東日本大震災ではCGNTVを通して、「愛する日本の信徒の皆さん、主の慰めと祝福をお祈りいたします。今回起こった地震と津波そして原発事故は、人類の歴史上、類のない大きな出来事でした。『恐れるな。わたしはあなたとともにいる。わたしがあなたの神だから。わたしの義の右の手で、あなたを守る』という御言葉のように神様を見上げ、神様を信頼する機会となるように願います。日本は世界経済の大国としてまた技術大国として名声を博しました。しかし日本が行うべきもう一つの働きは、霊的影響を与える霊的強国を作ることです。日本で起こった出来事は日本が新しくなる機会となり、リバイバルのきっかけとなり日本は世界に影響を与える偉大な国家へと生まれ変わるでしょう。このことを通して皆さんは新しく生まれ変わり、本当に偉大な国家へとまた偉大なキリスト教へと生まれ変わるでしょう。神様の栄光と祝福を期待してください。神様の祝福が皆さんの上に豊かにありますように」とメッセージを送っていた。
著書には『使徒行伝的教会を夢見る』、『私は宣教に命をかけた』、『説教辞書』、 『ビジョン聖書辞書』、『祈れば幸せになります』や、講解説教シリーズなどがある。